
海外勤務に興味がある方向けに海外で働く方法を大まかにまとめてみました。
以下に当てはまる人は是非、参考にしてください。
- 海外で働くことに魅力を感じているがどうすればいいかわからない
- 語学力がないけど海外勤務に興味がある
- 20代のキャリア形成に不安がある
海外で働く方法
海外で働く方法は大きく3つあります。それぞれ順番にメリット・デメリットをご紹介します。
①駐在員
駐在員とは、日本の企業に雇用されたまま勤務先が海外になっている人のことを指します。
「海外赴任」や「海外転勤」などで海外に勤務することになった人は駐在員と呼ばれます。
メリット
- ローリスク
基本は現在の企業に勤めたまま海外勤務となるため、仕事内容や求められる役割等が明確な状態で仕事ができます。また、これまでの社内の人間関係もあるため、相談できる相手がいることもリスクを下げる要因と言えます。 - 期限付き
海外生活には日本と異なる不便がつきものの為、ずっとその国に居たいと思えるかは人によりますが、駐在員の場合は一般的には2年から5年を目安に日本へ戻ることが多いです。そのため海外でしっかりと経験を積んだ後に、日本に戻りキャリアを更に伸ばすことが可能です。 - 給与が良い
多くの日本企業の場合は、駐在員の給与は国内勤務者よりも高い傾向にあります。これは勤務地が海外であるという特殊性と、単身赴任の場合に国内の家族の生活や住宅ローンの返済等を考慮しているためです。
デメリット
- 狭き門である
海外駐在員に期待される役割は非常に重要であることが多く、一部の能力の高い選ばれた社員が駐在員として海外に行きます。その為、希望してもなかなか選ばれないことも十分にあり得ます。どうしても駐在員として早々に行きたいのであれば、転職という選択肢もあります。 - 語学力
多くの駐在員は現地スタッフのマネジメントや外部とのコミュニケーションが発生するため、基本的には語学力が求められます。中には日本語を話せるスタッフがいるため語学力を気にせずに赴任するケースもありますが、大抵は40代以上の経験豊富な社員が必要に応じて向かう場合が多いため、20代で駐在員を目指すのであれば語学力はあった方がいいです。
②現地採用
現地採用とは、海外の企業へ直接雇用してもらう働き方です。つまり転職ですね。
とにかく早く海外で働きたいのであれば現地採用がもっともおススメです。
メリット
- 海外勤務できる可能性が一番高い
求人に応募して合格すれば海外勤務が確定しているため、現職で駐在員に選ばれるのを待つよりも海外勤務できる可能性はかなり高いです。 - 自由度が高い
転職になるので業界や仕事内容、勤務地など自分の好みで選択できます。また、期限も決まっていないのでいつまでやるのかも自分で決めることができます。
デメリット
- 環境の変化が激しい
住む国が変わるだけではなく、会社や仕事内容、人間関係まで0からのスタートとなります。駐在員と比較して環境の変化がかなり激しいので、いざ行ってみたはいいものの短期ですぐ帰国することになってしまう方も珍しくありません。 - 給与が安いことが多い
現地の国の基準で給与が支払われますので、国によっては日本円に換算した時にかなり安い金額になることがあります。駐在員と違って特別な手当もありませんので、現地で駐在員の方とお会いして暮らしぶりを聞いた時に自分との生活水準の違いにびっくりすることも多いです。 - 全てが自己責任
自由度の高さの裏返しになりますが、仕事だけではなく住む家も交友関係もすべて自分で決めなければいけません。特に最初は知り合いがおらず、手取り足取り教えてくれる人はいませんので苦労を感じることが多いかもしれません。
③起業・フリーランス
最後は自分で仕事を作って海外に移住するパターンです。リモートで日本と仕事をしながら、海外で生活をする等が該当します。もちろん難易度が一番高いですし、住みたい国でビザが取得できるかという問題もあります。
メリット
- 住む場所さえ確保できれば生きていける
仕事はありますので極端な話、住む家があれば生きていけます。 - 柔軟な生活が可能
フリーランスの最大のメリットですが、会社に縛られることがないため住む場所が気に入らなければすぐに引っ越すことができるため、柔軟な生活が可能となります。
デメリット
- 収入が不安定
海外移住に限った話ではないですが、自営業のため収入が不安定となります。 - 納税・社会保険加入等の諸手続きが煩雑
会社勤めではないため、確定申告等の手続きもすべて自分で調べて対応しなければいけません。情報も日本語で取得できるとは限りませんので、様々な手続きにかなりの時間をとられます。
海外勤務への転職方法
最も海外勤務の可能性が高い現地採用への転職方法についてご紹介します
日本のサイトと海外のサイトの2種類がありますが、こちらでは日本の転職サイトを利用した方法をお伝えします。
転職サイトを活用しよう
海外企業への転職と聞くと海外サイトへの応募をイメージする方もいるかもしれませんが、日本国内の転職サイトで求人はふつうに掲載されています。
筆者も過去に大手転職サイトを利用して現地採用の求人に転職した経験がございます。
おススメの転職サイト
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- DODA
どんな求人があるのか?
求人は駐在員と現地採用の2種類に分かれます。
見ている求人がどちらに該当するのかは社名をみれば大体わかります。
日本の企業の場合は基本的には「株式会社」とついていますが、海外企業の場合はついていません。
分類 | 職種経験 | 語学力 | 雇用元 |
---|---|---|---|
駐在員 | 必須 | 基本必要 | 日本企業 |
現地採用 | 不問 | 不問もある | 海外企業 |
駐在員の求人
駐在員の募集は基本的に超即戦力の募集であることが多いです。
そのため以下のような専門的なスキルや知見がある人をピンポイントで求めています。
- 飲食店の海外出店を任せられる人の募集
- 製造の海外拠点のマネージャーの募集
- 海外での法務・経理等の専門職の募集
- ITエンジニアとして海外で勤務した経験 等
上記のようなスキルに加えて語学力を求める求人が多数です。
現地採用の求人
現地採用の求人は駐在員と比較して経験を問わないものが多いです。
- 保険や旅行会社のコールセンター業務
- 海外飲食店のスタッフ
- 海外在住の日本人向けのサービス提供スタッフ
- 日本語学校や塾の教師
現地採用の求人は給料が低めなこともあり、20代の若手をターゲットとする募集が多いです。
そのため、経験よりも熱意を重視する傾向があり語学力も必須ではないものもあります。
20代で語学力はないけども海外勤務にチャレンジしたいのであれば
こういった現地採用の求人にチャレンジすることをおすすめします。