
こんにちはFUUです。
職業訓練について興味はあるけど、実際に就職できるのかどうか心配の方もいると思います。
そこで、今回は厚生労働省が公開している実績(令和4年度)をもとに年齢層別や分野別の就職率をご紹介します。
結論
最初に結論をお伝えすると、職業訓練を修了後の就職率は非常に高いです。
職業訓練とは
まず職業訓練について概要をご紹介します。
職業訓練とは国が提供している無料で仕事のスキルを習得制度です。
名称は職業訓練というのが広く言われていますが、厚生労働省では「ハロートレーニング」としています。
職業訓練には大きく2種類があります。
雇用保険(失業手当)を受給している人が対象になります。
例)
正社員を退職して失業手当を受け取りながら次の職を探している人
雇用保険(失業手当)を受給していない人が対象になります。
例)
自営業を廃業した人
失業手当の給付期間が終わった人 等
職業訓練の就職率
今回は①の公共職業訓練の就職率についてお伝えします。

少し見づらいですが、確認すべきは赤色と青色の折れ線グラフです。
職業訓練は内容によって施設内で実施するものと、委託業者が実施するものに分かれます。厚労省が公開しているデータによると、いずれも70%を超える就職率であることがわかります。施設内で実施する職業訓練に限っては80%以上が就職しています。
なお、ここでいう就職率は訓練終了3か月後の就職状況を表しています。
分野別の実績
全体の就職率が分かったところで、続いて分野別に見てみましょう。
どの分野が就職率が高いのかわかるように令和4年度の実績をランキングでご紹介します。
(施設内訓練、委託訓練のうち受講者数が多いほうの就職率を記載)
厚生労働省:令和4年度公共職業訓練等実績より
- 農業分野
就職率:90.7%
受講者数:515人 - 金属関連分野
就職率:89.1%
受講者数:6,890人 - 電気関連分野
就職率:86.3%
受講者数:6,959人 - 建設関連分野
就職率:86.1%
受講者数:5,648人 - 介護・医療・福祉分野
就職率:85.9%
受講者数:11,994人 - その他の分野
就職率:85.7%
受講者数:7,405人 - 機械関連分野
就職率:82.7%
受講者数:1,246人 - 調理分野
就職率:81.1%
受講者数:475人 - その他の製造関連分野
就職率:80.4%
受講者数:409人 - 医療事務分野
就職率:79.3%
受講者数:5,759人 - 理容・美容関連分野
就職率:78.2%
受講者数:347人 - 営業・販売・事務分野
就職率:73.5%
受講者数:26,870人 - IT分野
就職率:70.8%
受講者数:17,139人 - デザイン分野
就職率:67.7%
受講者数:5,911人 - 輸送サービス分野
就職率:61.1%
受講者数:179人 - 旅行・観光分野
就職率:54.9%
受講者数:354人
年齢層はどうなっているか?
受講者の年齢層の割合はこうな感じです。
厚生労働省:令和4年度公共職業訓練等実績よりデータを参照して作成

次に年齢層別の就職率がこちらです。

就職先の見つけ方は?
職業訓練に参加した後の就職先はどのように見つけるのでしょうか。
職業訓練参加者の就職先の見つけ方は大きく3つあります。
- ハローワークの紹介
ハローワークで公募している求人へ応募して選考に参加する方法です。 - 委託企業からの紹介
職業訓練を実施している外部委託の企業では訓練終了後に就職先を紹介してくれます。 - 転職サイトの利用
自分で転職サイトや転職エージェントを利用して就職先を見つけます。
筆者の経験では転職サイトの利用はあまりお勧めしません。
理由としては、転職サイトやエージェントを利用している企業はお金を払って採用活動をしていますので、なるべく実務経験が豊富な人材を欲しています。職業訓練ではある程度のスキルと知見が身に付きますが、実務経験という面では0となります。その為、ハローワークの求人や委託企業からの紹介と比較して選考が通りにくいと考えられます。
就職経験のない人や正社員経験のないフリーター向けのおススメサイトはこちらで解説していますのでご確認ください。
まとめ
- 職業訓練(公共職業訓練)の就職率は70~80%と高い。
- 農業分野が一番就職率が高く、次いで電気や金属等の技術系。
- 就職人数では介護・医療・福祉分野が一番多い。
- 幅広い年代が受講しているが、若いほうが就職率が特に高い
今回は職業訓練の就職率についてお伝えしました。
こちらの情報が少しでもあなたの就職活動の後押しになれれば幸いです。