職種別・業種別の有効求人倍率【2026年8月最新】高い仕事・低い仕事ランキング

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「自分の職種って、転職しやすいの?」——その答えの目安になるのが職種別の有効求人倍率です。人材業界で働く現役のプロ(退職・転職相談500名超)の筆者が、厚生労働省が2026年10月2日に公表した最新データ(2026年8月分)をもとに、倍率が高い仕事・低い仕事と、転職活動での読み方を整理しました。

結論|職種計は1.06倍。建設躯体工事8.25倍と一般事務0.29倍では約28倍の差

2026年8月のポイント

・職種別の表の全職業計は1.06倍(ニュースで報じられる季節調整値は1.18倍、正社員は1.00倍)

・高いのは建設・土木、警備などの保安、介護。建設躯体工事は8.25倍

・低いのは事務とクリエイティブ職。一般事務は0.29倍(求人数は少ないがデザイナー等は0.15倍)

・営業は2.05倍、IT技術者は1.33倍で、全体より高い水準

有効求人倍率は「仕事を探している人1人に対して、求人が何件あるか」を表す数字です。1倍を超えれば求人のほうが多く、1倍を下回れば仕事を探す人のほうが多い状態です。つまり一般事務の0.29倍は、求人1件を約3.4人で取り合う計算になります。

数字を見るときの注意 ニュースで報じられる1.18倍は「季節調整値」です。職種別の表は季節による変動を調整していない「原数値」で、全職業の合計は1.06倍になります。同じ月でも集計方法が違うため、職種別の数字は職種どうしを比べる目安として使ってください。また、どちらもハローワークに出された求人と求職者だけが対象です。

職種別の有効求人倍率一覧(2026年8月・大分類)

職種(大分類)有効求人倍率
保安職業従事者(警備員など)6.99倍
建設・採掘従事者5.10倍
サービス職業従事者(介護・調理・接客など)2.63倍
輸送・機械運転従事者(ドライバーなど)2.08倍
販売従事者(販売・営業)1.85倍
専門的・技術的職業従事者(技術者・医療・福祉専門職など)1.73倍
生産工程従事者(製造・整備・検査)1.60倍
農林漁業従事者1.02倍
管理的職業従事者0.81倍
運搬・清掃・包装等従事者0.66倍
事務従事者0.37倍
全職業の合計1.06倍

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表(常用・パートタイムを含む、原数値)。倍率は有効求人数÷有効求職者数。

有効求人倍率が高い職種ランキングTOP10

中分類(より細かい職種)で見たランキングです。求人数が少ない職種は数字がぶれやすいため、ランキングは高い順・低い順とも有効求人数5,000件以上の職種で集計しています。

順位職種(中分類)有効求人倍率
1建設躯体工事従事者(型枠大工・鉄筋工など)8.25倍
2土木作業従事者6.71倍
3建築・土木・測量技術者(施工管理など)5.71倍
4建設従事者(大工・左官など)4.37倍
5介護サービス職業従事者3.89倍
6機械整備・修理従事者(自動車整備など)3.87倍
7電気工事従事者3.23倍
8医療技術者(臨床検査技師・理学療法士など)3.21倍
9生活衛生サービス職業従事者(理容・美容など)3.13倍
10保健医療サービス職業従事者(看護助手など)2.73倍

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表(常用・パートタイムを含む、原数値)。倍率は有効求人数÷有効求職者数。

上位は建設・土木と、介護・医療などの資格や現場経験が求められる仕事が占めています。大分類では警備員などの保安職業も6.99倍と高水準です。施工管理は5.71倍と、未経験から挑戦できる求人も比較的多い職種です。一方で、倍率の高さは「人が集まりにくい」裏返しでもあります。求人の多さだけでなく、残業時間や休日の実態も必ず確認してください。

有効求人倍率が低い職種ワースト10

順位職種(中分類)有効求人倍率
1その他の運搬・清掃・包装等従事者0.29倍
2一般事務従事者0.29倍
3会計事務従事者(経理など)0.55倍
4その他の輸送従事者0.69倍
5その他の専門的職業0.69倍
6居住施設・ビル等管理人0.73倍
7製造技術者(開発を除く)0.74倍
8生産関連・生産類似作業従事者0.81倍
9包装従事者0.85倍
10営業・販売事務従事者(営業アシスタントなど)0.88倍

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表(常用・パートタイムを含む、原数値)。倍率は有効求人数÷有効求職者数。

いちばん人気のある一般事務は0.29倍で、求人1件を約3.4人で取り合う状態です。ランキングの条件からは外れますが、デザイナー・写真家などのクリエイティブ職は0.15倍と、さらに狭き門です。ただし、これはハローワーク経由の数字です。デザイナー等は民間の転職サイトや紹介会社で採用するケースが多く、実際の転職市場はこの数字ほど厳しくないこともあります。

人気職種の有効求人倍率|事務・営業・IT・看護師はどうか

職種有効求人倍率ひとことで言うと
一般事務0.29倍求人1件に約3.4人。経験やスキルの差が出やすい
会計事務(経理)0.55倍一般事務よりは広い。簿記などの資格が武器になる
営業2.05倍求人が求職者の約2倍。未経験の求人も多い
販売(商品販売)1.72倍求人は多め。土日勤務の条件は要確認
情報処理・通信技術者(IT)1.33倍全体より高い。民間サイトではさらに高い傾向
看護師・保健師・助産師2.00倍資格があれば選択肢は広い
自動車運転(ドライバー)2.54倍人手不足が続く。免許の種類で条件が変わる
飲食物調理2.21倍求人は多いが、勤務時間の条件差が大きい

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表(常用・パートタイムを含む、原数値)。倍率は有効求人数÷有効求職者数。

事務職を希望する人が知っておきたい「隣の事務職」

事務職全体は0.36倍ですが、細かく見ると倍率には大きな差があります。一般事務以外の事務職は、1倍を超えるものも少なくありません。

事務職の種類有効求人倍率
運輸・郵便事務(配車・物流事務など)2.68倍
生産関連事務(生産管理・工場事務など)1.31倍
営業・販売事務(営業アシスタントなど)0.88倍
会計事務(経理など)0.55倍
一般事務0.29倍

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表(常用・パートタイムを含む、原数値)。倍率は有効求人数÷有効求職者数。

「事務職がいいけれど、なかなか通らない」という方は、物流の配車・運行管理や、工場の生産管理事務、営業アシスタントなど、業界に特化した事務職まで広げると選択肢が増えます。仕事の中身は一般事務と重なる部分も多く、前職の経験を生かしやすいのも利点です。

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業種別(産業別)ではどうなっている?増えている業界・減っている業界

「職種」は仕事の中身(事務・営業・介護など)、「業種」は会社が属する業界(製造業・医療福祉など)のことです。厚生労働省の月次発表では、業種別の有効求人倍率は公表されていないため、業種別は「新規求人が前年より増えたか減ったか」で見るのが実用的です。

業種新規求人(前年同月比)
製造業3.9%増
情報通信業3.3%増
サービス業(他に分類されないもの)0.9%増
生活関連サービス業,娯楽業5.7%減
卸売業,小売業10.2%減
宿泊業,飲食サービス業11.1%減

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」。全体の新規求人は前年同月比3.4%減。主な増加・減少業種を抜粋。

2026年8月は、製造業や情報通信業で求人が増える一方、宿泊・飲食や小売では減っています。同じ「販売」や「調理」の仕事でも、業界によって求人の勢いが違うということです。転職先の業界を選ぶときは、職種の倍率とあわせて確認してください。

都道府県別の有効求人倍率|最高は福井の1.72倍

2026年8月の都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)は、次のとおりです。

集計のしかた最高最低
就業地別(実際に働く場所で集計)福井県 1.72倍大阪府 0.95倍
受理地別(求人を受け付けたハローワークの場所で集計)東京都 1.70倍神奈川県 0.83倍

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」

「受理地別」では本社がある東京で求人がまとめて出されるため、東京の倍率が高く出ます。実際に働く場所で見る「就業地別」のほうが、地域の求人の多さを知る目安として実態に近いと言えます。大都市圏は倍率が低めでも、求人の数そのものは圧倒的に多いため、倍率だけで「都市部は不利」と判断する必要はありません。

転職サイトの求人倍率はもっと高い|dodaは2.86倍

厚生労働省の数字は、ハローワークに出された求人と、ハローワークに登録した求職者だけが対象です。中途採用の多くは民間の転職サイトや転職エージェント経由で行われており、こちらの倍率は別に公表されています。

たとえば、転職サービスdodaが公表している「転職求人倍率」は、2026年8月時点で2.86倍(前年同月から0.44ポイント上昇)でした(出典:doda 転職求人倍率レポート)。dodaの倍率は、dodaに掲載された中途採用の求人数を、dodaに登録した転職希望者数で割ったものです。集計の対象や方法が違うため厚生労働省の数字とは単純に比べられませんが、民間の転職市場では、ハローワークの数字より求人が多い傾向があることは押さえておいてください。職種別の内訳もレポートで確認できます。

転職活動で求人倍率をどう使うか|3つのポイント

1. 倍率が低い職種は「応募の数」より「通る書類」を優先する

一般事務のように倍率が低い職種では、応募を増やすより、1社ごとの書類の完成度で差がつきます。前職での具体的な業務や改善の実績を数字で書けるかどうかが分かれ目です。

2. 倍率が高い職種は「なぜ人が足りないのか」を確認する

倍率が高い職種は採用されやすい反面、仕事がきつい、離職が多いといった理由で人が足りていない場合もあります。面接や口コミで、残業時間、休日、離職率を確認してから応募を決めてください。求人票の見方はブラック企業の見分け方【求人票・面接編】が参考になります。

3. 数字は毎月変わる。最新の公表値で判断する

有効求人倍率は、毎月末ごろに前月分が厚生労働省から公表されます。この記事の数字は2026年8月分です。転職のタイミングを考えるときは、最新の発表もあわせて確認してください。

倍率の高い職種へ移りたい方へ

介護・建設・ドライバーなど人手不足の職種は、未経験の求人も多い一方、職場による働き方の差も大きい分野です。求人票だけでは分からない残業や離職の実態は、企業の内情に詳しい転職エージェントに聞くのが近道です。在職中でも無料で相談できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 有効求人倍率と新規求人倍率の違いは何ですか?

有効求人倍率は、前月から繰り越された求人・求職者も含めた「その月に有効な」数で計算します。新規求人倍率は、その月に新しく出た求人と新しく登録した求職者だけで計算します。新規求人倍率は景気の変化が早く表れやすく、2026年8月は2.06倍でした。

Q2. 求人倍率がいちばん高い職種は何ですか?

2026年8月の中分類では、型枠大工や鉄筋工などの建設躯体工事従事者が8.25倍で最も高くなっています。大分類では、警備員などの保安職業従事者が6.99倍です。

Q3. 事務職の求人倍率はなぜ低いのですか?

応募したい人の数が、求人の数を大きく上回っているためです。2026年8月の一般事務は0.29倍で、求人1件に対して仕事を探す人が約3.4人いる計算です。物流や工場の事務、営業アシスタントなど、業界に特化した事務職は倍率が高いものもあります。

Q4. 求人倍率が低い職種への転職はあきらめるべきですか?

あきらめる必要はありません。倍率は全体の平均で、経験や資格がある人は通りやすくなります。ハローワーク以外の転職サイトや転職エージェントの求人も含めて探し、応募書類の完成度を高めることが大切です。

まとめ|倍率は「どこで戦うか」を決める材料

  • 2026年8月の有効求人倍率は1.18倍(季節調整値)、正社員は1.00倍
  • 高いのは建設・土木・保安・介護。建設躯体工事は8.25倍
  • 低いのは事務とクリエイティブ職。一般事務は0.29倍
  • 業種別では製造業・サービス業の求人が増え、宿泊・飲食と小売は減少
  • 事務職でも物流・生産管理・営業アシスタントなどは倍率が高め
  • 厚生労働省の数字はハローワーク限定。民間のdodaでは2.86倍(2026年8月)

倍率が低いから無理、高いから安心、ではありません。自分の経験がどの職種で生きるかを考え、戦う場所を選ぶための材料として使ってください。

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※2026年10月5日更新:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」(2026年10月2日公表)のデータに更新しました。(2026年9月22日:7月分のデータで全面更新し、職種別ランキング・人気職種・事務職の内訳・業種別の求人動向・転職での使い方を追加)

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