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「辞めたら失業保険はいくらもらえるの?」「自己都合だと何日分?」——退職を考え始めたとき、いちばん気になるのがお金のことではないでしょうか。
このページでは、年齢・退職理由・雇用保険の加入期間・給与の4つを入れるだけで、失業保険(雇用保険の基本手当)の1日あたりの金額・もらえる日数・総額の目安を計算できます。計算は2026年8月1日に改定された厚生労働省の計算式にもとづいています。人材業界で働く現役のプロ(退職・転職相談500名超)の筆者が、計算の仕組みと注意点もあわせて解説します。
失業保険(基本手当)計算シミュレーター
最終更新:2026年11月(2026年8月1日改定の金額に対応)。入力した内容はこのページの中だけで計算し、どこにも送信・保存しません。
失業保険の計算シミュレーションの仕組み|金額が決まる3ステップ
ツールの中でおこなっている計算は、次の3ステップです。仕組みがわかると、自分の結果が高いのか低いのかも判断しやすくなります。
ステップ1:賃金日額を出す
退職前6か月の給与の合計を180で割った金額が「賃金日額」です。月給の平均が25万円なら、25万円×6か月÷180=8,333円(1円未満は切り捨て)になります。
給与には残業代や通勤手当、各種手当が含まれますが、ボーナス(賞与)は含まれません。また、税金や社会保険料を引く前の額面で計算します。
ステップ2:給付率をかけて基本手当日額を出す
賃金日額に「給付率」をかけたものが、1日あたりにもらえる金額(基本手当日額)です。給付率は賃金日額が低い人ほど高く(最大80%)、高い人ほど低く(原則50%、60〜64歳は45%)なるように決められています。ただし年齢ごとの上限額に達すると、実際の割合はこれより下がります。
| 賃金日額(60歳未満) | 給付率 |
|---|---|
| 3,203円以上5,480円未満 | 80% |
| 5,480円以上13,490円以下 | 80%〜50%(金額が上がるほど下がる) |
| 13,490円超 | 50%(年齢ごとの上限額まで) |
60〜64歳は、5,480円以上12,120円以下で80%〜45%、12,120円超で45%になります。賃金日額が3,203円より低い場合は、3,203円として計算します。
ステップ3:上限額と下限額をあてはめる
基本手当日額には、年齢ごとに上限があります。2026年8月1日からの金額は次のとおりです。
| 退職した日の年齢 | 基本手当日額の上限 |
|---|---|
| 30歳未満 | 7,450円 |
| 30歳以上45歳未満 | 8,270円 |
| 45歳以上60歳未満 | 9,110円 |
| 60歳以上65歳未満 | 7,830円 |
| 下限(全年齢) | 2,562円 |
この金額は毎年8月1日に見直されます。月給が高い人ほど、上限に当たって「思ったより少ない」と感じやすい点に注意してください。
もらえる日数は「退職理由」と「加入期間」で決まる
失業保険をもらえる日数(所定給付日数)は、自己都合か会社都合かで大きく変わります。
自己都合・定年で辞めた場合
定年退職や、契約期間の満了、正当な理由のある自己都合退職(特定理由離職者)には、後で説明する給付制限がありません。
| 雇用保険の加入期間 | もらえる日数(全年齢) |
|---|---|
| 1年以上10年未満 | 90日 |
| 10年以上20年未満 | 120日 |
| 20年以上 | 150日 |
会社都合(倒産・解雇など)で辞めた場合
| 年齢\加入期間 | 1年未満 | 1〜5年 | 5〜10年 | 10〜20年 | 20年以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | ― |
| 30〜35歳未満 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
| 35〜45歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
| 45〜60歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
| 60〜65歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
出典:ハローワークインターネットサービス「基本手当の所定給付日数」。契約期間の満了で更新されなかった場合など、一部の「特定理由離職者」も会社都合と同じ日数になることがあります(離職日が2027年3月31日までの場合)。障害のある方など「就職困難者」は、別の日数(150〜360日)が定められています。
【計算例】月給25万・30万・40万の場合
ツールと同じ計算式で、よくあるケースを計算すると次のようになります。
| ケース | 賃金日額 | 基本手当日額 | 日数 | 総額の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 28歳・自己都合・加入5年・月給25万円 | 8,333円 | 5,775円 | 90日 | 約52万円 |
| 35歳・自己都合・加入12年・月給30万円 | 10,000円 | 6,307円 | 120日 | 約76万円 |
| 47歳・会社都合・加入20年以上・月給40万円 | 13,333円 | 6,744円 | 330日 | 約223万円 |
月給25万円の人でも、1か月(28日分)あたりの振り込みは約16万円です。在職中の手取りより少なくなることが多いため、退職前に生活費の見通しを立てておくと安心です。収入の空白が不安な方は、在職中から転職エージェントの比較を見て、次の仕事の当たりをつけておく方法もあります。
受け取りはいつから?自己都合は「2か月前後」が目安
失業保険は、辞めてすぐに振り込まれるわけではありません。ハローワークで手続き(求職の申し込み)をした日から7日間は「待期」として支給されず、自己都合で辞めた場合はさらに原則1か月の「給付制限」があります(2025年4月1日以降に退職した場合)。期間は退職日からではなく手続きの日から数えます。手続きには会社から届く離職票が必要で、届くまでに退職後しばらくかかることがあります。
- 会社都合:手続きからおおむね1か月前後で最初の振り込み
- 自己都合:手続きからおおむね2か月前後で最初の振り込み
- 過去5年間に自己都合退職で2回以上受給資格の決定を受けている場合は、給付制限が3か月になります
- ハローワークが認める教育訓練などを受けると、給付制限が解除される制度もあります
手続きの流れや必要な書類は、失業保険の手続き完全ガイドで時系列にまとめています。
計算結果が実際と違う主な理由
- 給与にボーナスを入れてしまった:賞与は計算に含まれません
- 手取りで入力した:税金や社会保険料を引く前の額面で計算します
- 退職理由の判断が違う:自分では自己都合と思っていても、長時間残業やハラスメントなどが理由なら会社都合(特定受給資格者)にあたる場合があります。最終的にはハローワークが判断します
- 受給中にアルバイトをした:働いた日や収入によって、支給が減ったり先送りになったりします。詳しくは失業保険中のバイトはいくらまでの記事へ
失業保険をもらいながら、次の仕事も探しておく
計算してみて「思ったより少ない」と感じた方は、退職前から転職活動を始めておくのも一つの方法です。失業保険は、残りの日数が3分の1以上あるなど条件を満たして早く再就職すると、「再就職手当」として一定割合を受け取れる仕組みもあります(条件はハローワークで確認してください)。転職エージェントは求職者側は原則無料で使えるので、求人の数や面談の方法を比べて選んでみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 失業保険は手取りの何割くらいもらえますか?
上限額に達するまでは、額面の賃金日額に対して50〜80%(60〜64歳は45〜80%)です。給与が低い人ほど割合が高くなります。手取りではなく額面が基準のうえ、年齢ごとの上限もあるため、月給が高い人ほど割合は下がります。
Q2. 自己都合と会社都合で、金額は変わりますか?
1日あたりの金額(基本手当日額)は変わりません。変わるのはもらえる日数と、給付制限があるかどうかです。会社都合のほうが日数が長く、給付制限もありません。
Q3. パートやアルバイトでも計算できますか?
雇用保険に入っていれば、パートやアルバイトでも同じ計算式です。週20時間以上で、31日以上働く見込みがあれば、原則として雇用保険に加入しています。給与明細で「雇用保険料」が引かれているか確認してください。
Q4. 転職先が決まっていても、失業保険はもらえますか?
すぐに働き始める場合はもらえません。失業保険は「働く意思と能力があり、仕事を探している状態」の人が対象です。入社までの期間がある場合は、ハローワークに事情を伝えて相談してください。なお、失業保険の手続きより前に内定していた会社に就職する場合は、原則として再就職手当の対象にもなりません。
Q5. 失業保険に税金はかかりますか?
かかりません。失業保険(基本手当)は非課税で、所得税・住民税の対象になりません(雇用保険法12条)。年末調整や確定申告で収入に含める必要もありません。
Q6. 失業保険はいつまでに受け取ればいいですか?
受け取れる期間(受給期間)は、原則として退職した日の翌日から1年間です。手続きが遅れると、日数が残っていても1年を過ぎた分は受け取れなくなるため、退職後は早めにハローワークで手続きをしましょう。
Q7. このツールの計算結果を引用してもいいですか?
はい、引用・紹介は歓迎です。引用する際は、出典としてこのページへのリンクをお願いします。
このページを紹介するときのリンク例
失業保険の計算シミュレーション(退職Lab):https://hrbroadcast.com/shitsugyo-hoken-keisan/
HTMLで貼る場合:<a href=”https://hrbroadcast.com/shitsugyo-hoken-keisan/”>失業保険の計算シミュレーション(退職Lab)</a>
まとめ|まず金額と日数を知って、辞める時期を決めよう
- 失業保険の1日あたりの金額は「賃金日額×給付率(上限額までは50〜80%)」。年齢ごとに上限がある
- もらえる日数は、自己都合なら90〜150日、会社都合なら90〜330日
- 自己都合は待期7日+給付制限1か月があり、最初の振り込みは2か月前後が目安。定年・会社都合は給付制限なし
- 給与はボーナスを除いた額面で計算する
- 金額は毎年8月1日に見直される(このページは2026年8月1日改定に対応)
辞めたあとのお金の見通しが立つと、退職の不安はかなり小さくなります。ツールの結果をもとに、退職日や転職活動の時期を考えてみてください。
※計算式・上限額は厚生労働省「雇用保険の基本手当日額の変更」(2026年8月1日から)、所定給付日数はハローワークインターネットサービスにもとづきます(2026年11月時点)。実際の金額・日数はハローワークが決定します。個別の事情は最寄りのハローワークにご確認ください。

