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退職後の失業保険手続き、まず結論からお伝えします
退職後に失業保険(雇用保険の基本手当)を受け取るには、退職翌日から数えて1年以内に、住所地を管轄するハローワークで求職申込みと受給資格の決定手続きを行う必要があります。手続きを後回しにするほど受給できる期間が短くなるため、退職後はなるべく早く動き出すことが大切です。
この記事では「いつ・どこで・どうやって」手続きするのかを、元HR担当の視点からわかりやすく解説します。給付金額の目安やよくある疑問にもお答えするので、ぜひ最後までご覧ください。
失業保険(雇用保険の基本手当)とは?
失業保険とは正式には「雇用保険の基本手当」といい、会社を退職して仕事を探している期間に生活を支援するための給付金です。雇用保険に加入していた会社員であれば、一定の条件を満たすことで受け取れます。
受給できる主な条件
- 離職前の2年間(特定理由離職者・特定受給資格者は1年間)に、雇用保険の被保険者期間が通算12ヶ月以上(特定受給資格者・特定理由離職者は6ヶ月以上)あること
- ハローワークに求職申込みをして、積極的に仕事を探す意思と能力があること
- すぐに働ける状態であること(病気・妊娠・育児などですぐに働けない場合は受給期間の延長が可能)
自己都合退職と会社都合退職では、給付開始までの期間が異なります。会社都合(解雇・倒産など)の場合は待機期間(7日間)のみで給付が始まりますが、自己都合退職の場合は待機期間に加えて2〜3ヶ月の給付制限期間があります(2023年の法改正により、自己都合でも一定条件で2ヶ月に短縮されました)。
失業保険の手続きの流れ【ステップ別解説】
STEP 1:離職票を受け取る
退職後、会社から「離職票(雇用保険被保険者離職票)」が郵送されてきます。通常、退職から10〜14日程度で届きます。届かない場合は会社の総務・人事部門に確認しましょう。
離職票には「離職票-1(資格喪失確認通知書)」と「離職票-2(賃金額・離職理由が記載されたもの)」の2枚があります。どちらも手続きに必要なので、大切に保管してください。
STEP 2:必要書類を揃える
ハローワークに持参する書類は以下のとおりです。
- 離職票-1・2(会社から郵送されるもの)
- 雇用保険被保険者証(会社から返却されるもの)
- マイナンバーカード(または通知カード+身分証明書)
- 写真2枚(縦3cm×横2.5cm、正面、帽子なし)
- 印鑑(認印可)
- 本人名義の銀行口座通帳またはキャッシュカード
STEP 3:ハローワークで求職申込み・受給資格の決定
住所地を管轄するハローワーク(公共職業安定所)に出向き、求職申込みと受給資格の決定手続きを行います。手続きは本人が直接窓口に行く必要があります(代理人不可)。
手続き当日は混雑している場合もあるため、午前中の早い時間帯に行くのがおすすめです。なお、ハローワークの場所は厚生労働省のサイトから検索できます。
STEP 4:雇用保険説明会に参加する
受給資格の決定後、数日以内に「雇用保険受給者初回説明会」の日程が指定されます。この説明会への参加は必須です。欠席すると給付が受けられません。
説明会では「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」が配布され、認定日や今後の流れが説明されます。
STEP 5:4週間ごとの失業認定を受ける
以降は4週間(28日)ごとに指定された「失業認定日」にハローワークへ行き、求職活動の状況を報告して「失業の認定」を受けます。認定されると、その期間分の基本手当が指定口座に振り込まれます。
自己都合退職の場合は、給付制限期間中も求職活動を2回以上行う必要があります。
給付日数・金額の目安
給付日数の目安
給付日数は「離職理由」と「雇用保険の被保険者期間」「年齢」によって異なります。
| 区分 | 被保険者期間 | 給付日数 |
|---|---|---|
| 自己都合・定年退職 | 1年以上10年未満 | 90日 |
| 自己都合・定年退職 | 10年以上20年未満 | 120日 |
| 自己都合・定年退職 | 20年以上 | 150日 |
| 会社都合(特定受給資格者)45歳未満 | 1年以上5年未満 | 90日〜180日 |
| 会社都合(特定受給資格者)45歳未満 | 5年以上20年未満 | 180日〜240日 |
※上記はあくまで目安です。詳細はハローワークまたは厚生労働省の公式サイトでご確認ください。
1日あたりの給付額(基本手当日額)の目安
基本手当日額は「離職前6ヶ月の賃金の合計 ÷ 180日(賃金日額)× 給付率(50〜80%)」で計算されます。給付率は賃金日額が低いほど高くなる仕組みです。
- 月収25万円の場合:基本手当日額はおよそ4,500〜5,500円程度
- 月収35万円の場合:基本手当日額はおよそ6,000〜7,000円程度
- 月収50万円の場合:基本手当日額はおよそ7,000〜8,300円程度(上限あり)
上限額は年齢によって異なり、2024年時点では60歳未満の場合、基本手当日額の上限はおよそ8,000〜8,400円程度です(毎年8月1日に改定)。
よくある質問(Q&A)
Q1. 退職後すぐにハローワークに行かないといけませんか?
A. 急ぐほど受給期間を有効に使えますが、離職票が届いてからでないと手続きができません。離職票が届き次第、なるべく早めに動くのがベストです。受給期間(退職翌日から1年間)を過ぎると受給できなくなるので注意してください。
Q2. アルバイトをしながら失業保険をもらえますか?
A. 条件付きで可能です。1日の労働時間が4時間未満・週20時間未満であれば、収入を申告した上で基本手当を受け取れる場合があります。ただし、就業と判断される場合はその日の基本手当は支給されません。必ずハローワークに申告してください。申告しないと不正受給になります。
Q3. 失業保険の受給中に健康保険はどうなりますか?
A. 退職後は会社の健康保険から外れます。以下のいずれかを選択してください。
- 任意継続被保険者:退職後20日以内に申請。在職時の保険料(会社負担分含む)を全額自己負担。最長2年間継続可。
- 国民健康保険:市区町村の窓口で退職後14日以内に加入手続き。前年収入をもとに保険料が決まる。
- 家族の扶養に入る:年収が130万円未満の見込みであれば、配偶者や親の健康保険の扶養に入ることができる。
Q4. 転職活動が長引いて受給期間が終わりそうです。延長できますか?
A. 病気・けが・妊娠・育児・介護など、すぐに働けない正当な理由がある場合は「受給期間延長申請」が可能です。最大4年間(本来の1年+3年)まで延長できます。ただし、単に転職活動が長引いているだけでは延長できません。
Q5. 退職代行を使って辞めた場合も失業保険はもらえますか?
A. はい、もらえます。退職代行を使って退職した場合でも、離職理由(自己都合・会社都合)は変わりません。手続きは通常の退職と同じで、ハローワークで求職申込みを行えば受給できます。
まとめ:退職後の失業保険手続きはスピードが命
退職後の失業保険手続きのポイントをまとめます。
- 離職票が届いたら、すぐにハローワークへ行く
- 求職申込みと受給資格の決定手続きが最初のステップ
- 自己都合退職は2〜3ヶ月の給付制限期間がある
- 4週ごとの失業認定日を忘れずに
- 受給期間(退職後1年間)を過ぎると権利消滅
なお、もし「退職を言い出せない」「会社に引き止められている」「精神的につらくてもう限界」という状況なら、退職代行サービスの利用も一つの選択肢です。退職代行を使えば自分で会社に連絡せず、最短即日で退職できます。
おすすめの退職代行サービスは以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

