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「退職代行を使うなら、やっぱり弁護士が安心?」「でも弁護士って高いし、どこを選べばいいか分からない」——弁護士の退職代行を比較検討している方に向けて、人材業界で働く現役のプロ(退職・転職相談500名超)の筆者が、費用・選び方・注意点を解説します。
結論を先にお伝えすると、弁護士の退職代行が本当に必要な人は限られています。本記事を読めば、自分が弁護士に頼むべきケースかどうかと、頼むならどこを比べればいいかが分かります。
【結論】弁護士の退職代行が向いているのは「会社と争う要素がある人」
まず結論です。退職代行を弁護士に頼むことを検討したいのは、次のいずれかに当てはまる人です。
- 未払い残業代・退職金を請求したい
- 会社から損害賠償や懲戒解雇をほのめかされている
- パワハラ・セクハラの慰謝料請求も考えている
- 公務員・自衛隊員・会社役員など、労働組合や民間の退職代行では対応が難しい立場にある
理由は、これらが「法的な請求」や「法律上の争い」が必要になる領域だからです。弁護士法第72条により、報酬を得て他人の法律事務(交渉・請求など)を扱えるのは原則として弁護士だけとされています。労働組合は団体交渉として有給や退職日を話し合えますが、未払い金の法的な請求や訴訟は弁護士の領域です。
逆に、会社と争う要素がなく「ただ辞めたい」だけなら、労働組合が運営する退職代行(約16,000〜22,800円)や民間の退職代行で足りるケースも多いです。
弁護士の退職代行2社の料金比較【2026年10月】
当サイトが2026年10月4日に公式サイトで料金を確認できた、弁護士法人が運営する退職代行2社を比べます。
| 項目 | 弁護士法人ガイア | 弁護士法人みやび |
|---|---|---|
| 退職を伝える基本プラン | 25,300円(公務員・業務委託・役員は選べない) | 27,500円(税込)。アルバイト・会社員・契約社員向け |
| 交渉つきのプラン | 55,000円(アフターフォローつき。自衛隊員・業務委託・役員・借金の交渉は選べない) | 55,000円(税込)。給与・有休・未払い給与の交渉、損害賠償請求への対応(裁判は別途)。公務員も可 |
| 特殊なケース | 77,000円(自衛隊員・業務委託・個人事業主・役員・借金の交渉など) | 77,000円(税込)。自衛隊・業務委託・会社役員など |
| 成功報酬 | 未払い給与・残業代請求で回収額の20〜30%(獲得成功時のみ) | 残業代・退職金請求で回収額の20%+税(会社が支払いを拒否し、弁護士が交渉した場合のみ) |
| 税込表記 | 料金表に記載なし | 税込と記載 |
| 相談方法 | LINE・電話・メール | LINE・メール |
※2026年10月4日に各公式サイトで確認。最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。
2社とも「伝えるだけ」「交渉つき」「特殊なケース」の3段階で、交渉つきのプランはどちらも55,000円です。退職を伝えるだけならガイアの25,300円が安く、請求で回収した場合の成功報酬はみやびの「20%+税」の方が上限ははっきりしています。ガイアは料金表に税込かどうかの記載がないため、総額は相談時に確認してください。
2社の特徴と、向いている人
弁護士法人ガイア:伝えるだけのプランも選べる
弁護士法人ガイア綜合法律事務所(東京都港区新橋)が運営しています。25,300円の「退職を伝えるのみ」のプランがあるため、「弁護士に頼みたいが、請求まではしない」という方は費用を抑えられます。退職書類が届かないなどのトラブルにも対応してほしい場合は55,000円プランです。LINE・電話・メールで相談できます。詳しくは弁護士法人ガイアの評判記事で解説しています。
弁護士法人みやび:コースごとの対応範囲が細かく書かれている
公式サイトに、コースごとにできること(離職票の請求、給与・有休の交渉、損害賠償請求への対応など)が具体的に書かれており、料金はすべて税込表記です。成功報酬は「会社が支払いを拒み、弁護士が交渉した場合のみ」と条件が明記されています。詳しくは弁護士法人みやびの評判記事をご覧ください。
弁護士・労働組合・民間の料金と対応範囲の違い
弁護士を選ぶ前に、3タイプの違いを料金と対応範囲で整理しておきましょう。自分に「交渉や請求が必要か」がはっきりします。
| タイプ | 料金の目安(税込) | 退職の連絡 | 有給・退職日の交渉 | 未払い金の請求・訴訟 |
|---|---|---|---|---|
| 弁護士 | 25,300〜77,000円+請求時は成功報酬 | 可 | 可(交渉つきプラン) | 可 |
| 労働組合 | 約16,000〜22,800円 | 可 | 可 | 不可 |
| 民間企業 | 15,000〜27,000円 | 可 | 不可(伝達のみ) | 不可 |
※2026年10月4日に、当サイトの退職代行15社比較で取り上げた各社の公式サイトで確認した範囲です。
弁護士の基本プランは、民間や労働組合の退職代行と大きく変わらない価格帯もあります。ただし交渉や請求を含めると55,000円以上になるため、自分に必要な対応範囲に料金を合わせることが大切です。
弁護士に頼むべきか迷ったときの判断軸
次の2つの質問に1つでも「はい」があれば、弁護士を検討する価値があります。
判断軸1:会社に請求したいお金があるか
未払い残業代・退職金・立替経費など、会社から回収したいお金がある場合は、法的な請求まで代理できる弁護士を選ぶのが確実です。労働組合は交渉はできても、応じない会社に対する訴訟などの法的手続きまではできません。
判断軸2:会社と争いになる芽があるか
損害賠償をちらつかされている、誓約書でトラブルになりそう——こうした「争いの芽」がある場合も弁護士が安全です。万一こじれても、そのまま法的対応に移れます。
どちらにも当てはまらず「ただ辞めたいだけ」なら、労働組合や民間の退職代行も選択肢です。費用を抑えたい方は退職代行ガーディアン(19,800円・労働組合)や、一律15,000円の退職代行ネルサポ(民間・交渉不可)も検討してください。15社の比較は退職代行おすすめ15社比較にまとめています。
弁護士の退職代行の選び方 3ステップ
ステップ1:料金が「総額でいくらか」を確認する
基本料金だけでなく、成功報酬や郵送費などの実費、税込かどうかまで含めた総額で比べます。
ステップ2:自分の雇用形態で選べるプランを確認する
公務員・業務委託・役員などは、安いプランを選べない場合があります。自分の立場でどのプランになるかを最初に確認しましょう。
ステップ3:無料相談で対応の早さと相性を見る
返信の速さ、説明の分かりやすさ、こちらの不安への寄り添い方を見て、「この人に任せられる」と感じた一社を選びましょう。
弁護士の退職代行で失敗しないための注意点
「弁護士監修」と「弁護士運営」は別物
広告でよく見る「弁護士監修」は、業務の流れを弁護士がチェックしているという意味で、実際の対応は民間のスタッフというケースがあります。交渉や請求を任せたいなら、弁護士法人が運営する(弁護士が代理人になる)サービスを選びましょう。本記事の2社はいずれも弁護士法人による運営です。
成功報酬の条件を相談時に必ず確認する
未払い金の請求は、基本料金とは別に成功報酬がかかります。ガイアは回収額の20〜30%、みやびは回収額の20%+税です。「最終的に手元にいくら残るか」を無料相談の段階で確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 退職代行は弁護士に頼むべきですか?
未払い残業代や退職金を請求したい、会社から損害賠償をほのめかされているなど「会社と争う要素」がある場合は、弁護士が対応するサービスが安心です。争う要素がなく辞めるだけなら、労働組合や民間の退職代行で足りることも多いです。
Q2. 弁護士と労働組合の退職代行は何が違いますか?
労働組合は団体交渉権により、有給消化や退職日などを会社と交渉できます。弁護士は交渉に加えて、未払い金の法的な請求や訴訟、損害賠償トラブルへの対応まで代理できます。
Q3. 弁護士の退職代行の費用はいくらですか?
2026年10月時点の公式サイトでは、弁護士法人ガイアが25,300円/55,000円/77,000円の3プラン(料金表に税込かどうかの記載なし)、弁護士法人みやびが27,500円〜77,000円(税込)の3コースです。未払い金を請求して回収した場合は、成功報酬(ガイアは回収額の20〜30%、みやびは20%+税)がかかります。
Q4. 弁護士の退職代行でも即日退職できますか?
2社とも公式サイトで即日の退職に対応すると案内しています。なお、期間の定めのない雇用は民法第627条により原則として申し入れから2週間で退職となり、その間は有給休暇の消化などで出社しないのが一般的です。
Q5. ガイアとみやびはどちらを選べばいいですか?
退職を伝えるだけならガイアの25,300円プランが安く、交渉つきはどちらも55,000円です。請求で回収した場合の成功報酬は、みやびが20%+税、ガイアが20〜30%です。ガイアは料金表に税込かどうかの記載がないため、総額を確認してから比べてください。
まとめ:争う要素があるなら弁護士、ないなら労働組合や民間も選択肢
- 未払い金の請求や法的な争いがあるなら、弁護士が運営する退職代行を
- 2社とも交渉つきプランは55,000円。伝えるだけならガイア25,300円・みやび27,500円
- 成功報酬はガイア20〜30%、みやび20%+税。ガイアは税込表記がないため総額を確認
- 争う要素がなく辞めるだけなら、労働組合や民間の退職代行で足りることも多い
自分のケースで請求できるものがあるか、争いになりそうかは、無料相談で確認できます。
更新履歴:2026年10月4日 各社の公式サイトで料金を再確認し、記事を全面的に見直しました。弁護士法人ガイアの料金を3プランに更新し、公式サイトで料金を確認できなかったサービスを比較表から外しました。「一択」などの表現と、確認できない支払い方法・実績の記載を削除しました。


